月経前になると、黄体ホルモンの影響で体調の変化(腹痛、頭痛など)、食の変化(甘いものが欲しい、暴食)、むくみ、便秘、ニキビ、肌荒れ、イライラする などの症状が現れます。特に、普段の生活が不規則だったり、ストレスが強かったりすると、より強く現れます。黄体ホルモンは男性ホルモンに似た働きをする ので、皮脂が過剰に分泌されニキビができやすくなったり、生理前の肌は敏感になりやすいので肌荒れしたりします。対策としては、睡眠をしっかりとり、緑黄 色野菜を摂るようにすること。そして、化粧品(スキンケア)などは刺激の少ないもの(敏感肌用スキンケア)でしっかりと保湿する。特に油分の多いクリーム は控えるようにして下さい。また、シミがとてもできやすい時期ですので、紫外線予防もしっかり行ってください。そして、生理前に黄体ホルモンが出ることに 対して、生理後に卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が高まります。このホルモンは美肌作用や胸を大きくするなど美容と健康を左右するホルモンです。同時 に女性としての生理作用や妊娠に関しても非常に重要な働きをするものです。無理なダイエットをして生理が止まったりすると、肌の老化は早まってしまいま す。また加齢とともに分泌が減少してしまいますので、ホルモンバランスを崩さないよう規則正しい生活を心がけて下さい。大豆イソフラボンは女性ホルモン (エストロゲン)に似た作用があるといわれています。私の経験上ですが、産婦人科の先生に「きなこ牛乳」を飲むといいと言われてから生理時のトラブルが軽減されたように感じます。